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イギリスでの離婚の基礎知識① イギリスの離婚事情について

イギリスで行われた調査によると、
2016年のイギリスの離婚率は42%だそうです。
つまり、およそ2組に1組は離婚しているということになります。

かくいう私も、1997年にイギリス人と結婚、2011年に離婚して、
シングルマザーになりました。
周りにも離婚した日英カップルが、少なからずいます。
イギリス人は、愛情がなくなったら、さっさと離婚
しますからね。
今まで「You are so beatutiful! I love you!」と言っていた相手が、
離婚を決めるや否や、突然ものすごく冷たくなって、
こちらの人格を攻撃してきたり、
お金や子供の親権のことで争う。
変わり身の早さにはビックリですよ。

離婚といえば、ただでさえ、お金、時間、労力がかかり、
いろいろ面倒ですが、
国によって法律が違ったり、言葉の問題があったりして、
国際離婚はさらに面倒なのです。
今はハッピーでラブラブなカップルでも、
後から、こんなハズではなかった! ということがないように、
離婚について、ある程度の知識をもっておくのは必要かと思います。

離婚というと、とてもネガティヴなイメージがありますが、
私自身は、離婚は前向きな選択!と思っています。
離婚したことは人生のなかで一番正しい選択だったと今でも思っているし、
バツイチの友人たちも、
離婚後のほうが楽しく人生を送っているようです。
不幸せな結婚なら続けている意味がないし、
それなら離婚して幸せになるのが一番!
人生のリセット、仕切り直しです。

国際結婚が増加するにつれ、国際離婚の数も増えているのも現実。
そこで、イギリスでの離婚に関する基礎知識
(厳密に言うと、イングランドとウェールズ。
スコットランドでは法律が変わります)を紹介します。
参考にしたのは、英政府の公式サイトです。
まずは、大体の概要をつかみ、それから各項目を詳しくお伝えしたいと思います。


 

 

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イギリスで離婚するための順番は?

 

離婚手続きの3つの柱


まずは、離婚をするうえで手続きの中心となるのがこの3つ。



進める順番は特に関係なし。
並行して手続きを進めてもよいですが、2.と3.が決定してないと、1.の手続きを終了することができません。


イギリスでの離婚申請の手続きの流れ

離婚申請

裁判所が離婚を承認、財産の分与と子供の取り決めも承認

Decree nisi(離婚仮判決)

Decree absolute(晴れて離婚!)


となります。
つまり、イギリスでの離婚はすべて裁判所が行うので、
離婚届を役場に提出すれば終了の日本と違って、
いろいろ面倒くさいのです。
これについては、以下のページで詳しく説明しています。

www.be-happy-blog.com

 

 

誰がイギリスで離婚できるのか?



イギリスで離婚の手続きをするためには、以下の条件が挙げられます。

  • イギリスの法律で婚姻していること。
  • イングランドまたはウェールズで、1年以上婚姻が続いていること。
  • 婚姻関係が破たんしていること。
  • イングランドまたはウェールズに定住所があること。


ということは、イギリス人と結婚して日本在住の場合は、
イギリスに別宅や実家がない限りは、
日本で手続きを行うということになりますね。


離婚の手続きの方法

 

素朴な疑問として、
「イギリスで離婚するには必ず弁護士を使うの?」 
「必ず裁判所に行かなくてはいけないの?」 
と思われるかもしれませんが、答えはノーです。
離婚の手続きをするには、以下の方法が考えられます。

すべて自力でやる

子供、養育費、財産分与、離婚理由について、
夫婦の間で話し合い、合意が出来れば、
必要書類を作成して、裁判所に送付するのを自分たちでやります。
弁護士を使う必要もありません。
申請費用だけで済むので、安上がりです。
ただ、法的に正式な文書をいろいろ作成するので、
自分でやるのはかなり面倒。
しかも、離婚するくらいのこじれた夫婦関係ですから、
ふたりで協力してこれをやれるケースは稀です。

調停人(family mediator)を使う

夫婦だけの話し合いが難しいとき、
第三者である メディエーター(mediator)を入れて、法律上の相談をしたり、
一緒に話し合いをすることができます。
これをメディエーション(mediation)といいます。
低所得者の場合は、リーガルエイド(Legal Aid=訴訟経費扶助)により、
無料で相談することも可能。
弁護士を使うより安上がり。
ただし、メディエーション(mediation)で話し合った取り決めは、
法的効力がないので、弁護士に頼んで、
リーガリーバインド(legally bind=法的効力を持つ)してもらわなくてはりません。

弁護士(Solicitor)を使う

夫婦だけの話合いができず、調停人との話し合いもできないときは、
ソリシター (solicitor)を雇って、双方の弁護士同士でやり取りを行います。
それでも話がまとまらない場合は、裁判になります。
弁護士にも専門があるので、
家族法(Family Law)専門の弁護士を選ぶこと。
弁護士費用はピンからキリまでありますが、
もし泥沼裁判になったとしたら、かなり高額になります。
低所得者の場合は、リーガルエイド(Legal Aid=訴訟経費扶助)を使えば、
弁護士費用が割安になる可能性もあり。


離婚の理由(Grounds for divorce)について



イギリスでは、離婚の手続きをするとき、
申請用紙に離婚の理由を述べなくてはならないのですが、
以下の5つのなかから選ぶことになります。
複数選択も可能。

浮気(Adultery)

夫または妻が、異性である誰かと性的関係を結んだため。
(浮気が発覚した後、夫婦として6ヵ月間一緒に暮らした場合は、
浮気を理由にすることができません)

理不尽な振る舞い(Unreasonable Behaviour)

夫または妻が、一緒に生活することが無理になるような行動を取ったため。
例えば、身体的暴力、言葉の暴力、アルコール問題、
ドラッグ問題、生活費の支払いの拒否などが挙げられます。


遺棄(Desertion)

夫または妻が、過去2年半のなかで2年以上、相手の同意もなく、適当な理由もなく、
夫婦関係を終わらせるために、配偶者を置き去りにしたため。


すでに2年以上破局している

お互いに同意のうえ、2年以上別々の生活をしていれば、
離婚の申請ができます。
例えば、同じ家のなかで暮らしていても、
寝室が別で、食事も別というように、
家庭内別居状態であれば、破局が認められます。


最低でも5年間破局している

たとえ夫または妻が同意していなくても、
5年間破局していれば、離婚を申請することができます。


つまり、浮気やDVはないけど、2年も待ってられないよ! という人々は、
相手の理不尽な行動について、あれやこれやと理由に挙げることになるため、
ここでさらにお互いの溝が深まるわけです……。



いかがでしたでしょうか。
まずは、イギリスでの離婚事情を何となくつかんでいただけたでしょうか。
なお、それぞれの夫婦、状況によって、
離婚の進め方も異なるので、
法的なことを含めて、一度弁護士にご相談されることをおススメします。
次回からは、それぞれの項目を詳しくみていきます!


イギリスの離婚について、シリーズで書いています。↓↓

 

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