Sound + Vision ★UKエンタメ 

英国発の海外ドラマ、映画、音楽などについて語ります。

シェーン・メドウズ監督、スティーヴン・グレアム主演のドラマ『The Virtues』

シェーン・メドウズ監督による、新作ドラマ『The Virtues』が、5月15日から英民放局チャンネル4で、スタートしました。

全4回のミニ・シリーズになります。

今回は、このドラマを、シェーン・メドウズ、スティーヴン・グレアム、PJ・ハーヴェイという3つのキーワード からひも解いていきましょう。


『This Is England』を手がけたシェーン・メドウズ監督


シェーン・メドウズといえば、何といっても、2006年公開の英映画『This Is England』が、まず頭に浮かびます。

1983年の英国を舞台に、労働者階級の若者たちの姿を描いたこの映画は、続編がチャンネル4局でドラマ化され、これまでに『This Is England '86』『This Is England '88』『This Is England'90』の3本が放送されました。

英国の社会事情やその時代の若者文化などを絡めながら、リアルなタッチで描く手法は、いつも心にぐっと迫ってきます。

TVシリーズは、毎回泣きながら見ていました。


『The Virtues』の第1話は、英北部に住む労働者階級のジョセフが、息子との別離をきっかけに、自らの過去に対峙するため、故郷アイルランドに向かうという内容。

Virtue とは、美徳とか善行とかいう意味の言葉。

根底に流れるのは、家族とは何か? という普遍的なテーマですが、同時に子供の性的虐待が隠れテーマになっている模様で、ジョセフは強いトラウマがあるのか、ときどき子供のときの断片的な記憶のフラッシュバックに悩まされています。

何でも、メドウズ監督自身、少年時代に性的虐待を受けたということで、彼自身の体験をもとにしているのでしょうか。

ディープでエモーショナルな展開になりそうです。

 

THIS IS ENGLAND [DVD]

THIS IS ENGLAND [DVD]

 

 

 

演技派俳優、スティーヴン・グレアム


主人公ジョセフを演じるのは、スティーヴン・グレアム。

『This Is England』で不良グループのリーダー、コンボを演じた俳優さん。

今一番私が好きな英俳優のひとりです。

これまでにも『ギャング・オブ・ニューヨーク 』や『スナッチ』など、いわゆる悪役タイプのアクが強い役を演じていますが、最近ではBBCの人気ドラマ『Line of Duty』の第5シリーズに出演し、にわかに注目を浴びています。

スティーヴン・グレアム、とにかく上手いのです。

離婚して息子と離れて暮らすジョセフ。
ここまでは、よくある話。
しかし、元妻が新しいパートナーと共に、息子を連れて、オーストラリアに移住することになったのです。

お別れディナーで、息子と語り合うシーン。

本当は寂しくて切なくて、だけど息子の明るい未来のためにぐっとこらえて、フツウにふるまおうとするお父さん。

ヤケクソになって、パブで飲んだくれ、二日酔いで仕事もさぼるお父さん。

何かもう、本当にリアル過ぎて、本当にすごい!

私はシングルマザーなので、ジョセフとは反対の立場ですが、お父さんの気持ちを思うと、うるっときてしまいました。

f:id:be-happy-uk:20190517060119j:plainThe Virtues 公式サイト




音楽はPJ・ハーヴェイ

ドラマ全編の音楽を担当するのは、英女性シンガーソングライターのPJ・ハーヴェイ。

このドラマのために書き下ろした新曲「The Crowded Cell」が、エンディングで流れます。

メドウズ監督に送ったデモ音源をそのまま使ったというこの曲は、装飾のない粗削りなままの曲になっています。

メドウズ作品には、音楽が欠かせない存在。

『This Is England』シリーズでも、その時代ごとにマッチしたグッドチョイスな曲が使われています。

わたし、PJ・ハーヴェイがずっと大好きで、ライヴも何回も観ているんで、彼女がメドウズ&スティーヴ・グレアム・チームに加わったのが、とてもうれしいです。


PJ Harvey - The Crowded Cell



そんなわけで、シェーン・メドウズ監督&スティーヴン・グレアム&PJ・ハーヴェイの組み合わせで、このドラマが面白くないわけがない! と期待がふくらみ、今後の展開が楽しみです。

今回もありがとうございます!



TRAILER | The Virtues | Coming Soon | Channel 4



↓↓ 英国ドラマについて書いています。


 

このブログは「はてなブログ」で運営しています。
はてなブログの方は、読者登録お願いします!